大網
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
大網とは、お腹の中(腹膜腔)で、エプロンのように垂れ下がっている膜状の器官。腹腔にあるいろいろな器官(腹腔内臓)と、お腹の壁(前腹壁)との間のすきまに垂れ下がっている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 大網 | だいもう、たいもう |
英語 | greater omentum | グレイター・オゥメンタム | |
ラテン語 | omentum majus | オメントゥム・マユス |
この膜は腸間膜などと同じような間膜の構造をしていて、器官の表面を覆う腹膜が器官の表面を離れて垂れ下がっていると考えるとよい。具体的には、胃の下側の縁(大弯)から横行結腸までつながる間膜が長く伸びて余った分が垂れて折り返されている。
大網は腹膜が4層になっている。胃と横行結腸の間の間膜そのものが表裏2層の腹膜からできていて、それが余って折り返されてるのでさらに二重になっているから。
カテゴリー: 腹部