膜
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
膜とは、平べったく、薄く広がった構造に対してつけられる名前。医学や解剖学では、その厚さや大きさ、材質に限定はなく、いろいろなものが膜とよばれる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 膜 | まく |
英語 | membrane | メンブレン | |
coat | コウト | ||
envelope | エンヴェロウプ | ||
tunic | テューニック | ||
ラテン語 | tunica | テュニカ |
膜の英語名、ラテン語名はものによってさまざま |
小さいものでは、脂質分子がびっしりと並んで厚さ数 nmに配列しただけの細胞膜から、平べったい細胞が1層に並んでできている、腹膜などの漿膜や、主にコラーゲン線維でできている骨膜や筋膜などもある。厚く大きな膜の例では、厚さ数 mmの筋肉でできた横隔膜もある。
膜の例 †
- 栄養膜(えいようまく)
- 横隔膜(おうかくまく)
- 外膜(がいまく)
- 角膜(かくまく)
- 隔膜(かくまく)
- 基底膜(きていまく)
- 境界膜(きょうかいまく)
- 胸膜(きょうまく)
- 莢膜(きょうまく)→ 卵胞膜
- 筋膜(きんまく)
- くも膜(くもまく)
- 結膜(けつまく)
- 限界膜(げんかいまく) → 境界膜
- 硬膜(こうまく)
- 骨盤隔膜(こつばんかくまく)
- 骨膜(こつまく)
- 鼓膜(こまく)
- 合胞体栄養膜(ごうほうたいえいようまく)
- 細胞性栄養膜(さいぼうせいえいようまく)
- 細胞膜(さいぼうまく)
- 脂質二重膜(ししつにじゅうまく)
- 漿膜(しょうまく)
- 髄膜(ずいまく)→ 脳脊髄膜
- 生体膜(せいたいまく)
- 単位膜(たんいまく)
- 中膜(ちゅうまく)
- 内膜(ないまく)
- 内莢膜(ないきょうまく)→ 内卵胞膜
- 内卵胞膜(ないらんほうまく)
- 軟膜(なんまく)
- 尿生殖隔膜(にょうせいしょくかくまく)
- 粘膜(ねんまく)
- 脳脊髄膜(のうせきずいまく)
- 白膜(はくまく)
- 腹膜(ふくまく)
- 羊膜(ようまく)
- 卵胞膜(らんほうまく)
カテゴリー: 形