大弯
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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大弯とは、または大彎とは、胃の壁の一部をさす言葉。胃は横向きに膨らんで左右に片寄った形だが、その大きく膨らんだ左側のふちのこと。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 大弯 * | だいわん、たいわん |
大彎 * | |||
英語 | greater curverture of stomach | グレイター・カーヴァチャー・オブ・スタマック | |
ラテン語 | curvatura ventriculi major | クルワテュラ・ウェントゥリクリ・マヨール |
* 弯、彎 は弓なりに曲がっている意味で、本来の字は 彎 だが、略字の 弯 もよく使う(異体字の項目に関連する内容あり)。 ちなみに弓なりに曲がっていることを示す「湾曲」も昔は「彎曲」と書いたが、より一般的な「湾」を使うように変わった。大弯のことを大湾と書く習慣はない |
胃は食道から小腸へ続く消化管の途中が膨らんだ部分と考えることができるが、膨らみかたは左右に片寄っていて、体の左側が特に大きく広がっているため、胃の出口(幽門)は体の右側を向く。胃の左側のふちを大弯、右側のふちを小弯という。