胸骨柄
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
胸骨柄とは、胸骨の上部を構成する骨。胸骨は、胸骨柄とその下にある胸骨体が結合してできている。鎖骨と第1肋骨は胸骨柄と関節を作る。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 胸骨柄 | きょうこつへい |
英語 | manubrium * | マニューブリアム | |
manubrium of sternum | マニューブリアム・オブ・スターナム | ||
episternum | エピスターナム | ||
ラテン語 | manubrium sterni | マヌブリウム・ステルヌム |
* | manubrium はラテン語で、持ち手、ハンドル、刀などの柄(つか)の意味。解剖学では、ツチ骨柄など他にも manubrium と呼ぶ場所があるので、それと区別したいときは "of sternum" をつける |
胸骨柄は胸骨体とともに扁平骨で、胸骨体よりも左右に張り出している。大雑把に見ると逆三角形で、細かく見ると八角形をしている。胸骨柄の下端で胸骨体と結合する部分(胸骨柄結合)を胸骨角という。胸骨柄の上端は頚切痕というゆるいくぼみで、その左右には鎖骨と関節を作る場所(鎖骨切痕)、その下には第1肋骨と関節をつくる場所(第1肋骨切痕)がある。第2肋骨は、胸骨柄と胸骨体の境界の胸骨角で関節を作る。