脳漿
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
詳細は脳脊髄液の項目にあります
脳漿とは、脳そのものではなく、その内外にある液体(漿液)の意味。医学・解剖学用語ではない。対応する用語では、脳脊髄液(髄液)という。
用語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 脳脊髄液 | のうせきずいえき |
髄液 | ずいえき | ||
リコール | リコール | ||
一般 | 脳漿 | のうしょう | |
英語 | cerebrospinal fluid * | セレブロ スパイナル・フルード | |
略語 | CSF | スィー・エス・エフ | |
ラテン語 | liquor cerebrospinalis* | リクオル・ケレブロ スピナリス |
* | 英語・ラテン語の cerebro~ は 英語の cerebral に対応し「脳の」、spinalは「脊髄の」の意味 |
血液から作り出される液体で、正常では無色透明。脳や脊髄(中枢神経系)の周囲を満たして守っている。
関連事項 †
- 「脳漿をしぼって考える」という言い方は、脳漿(脳脊髄液)が垂れてくるぐらいまで、脳をしぼることにたとえて、脳を酷使して、よい考え、知恵をしぼり出すことを比喩的に表現した言い方。
- 脳に非常に強い衝撃が加わったり、体外に出されたり、死後に腐敗して脳の形がくずれたりしたとき、それが脳脊髄液や血液などとまざってどろどろになったものを、全体として脳漿と呼ぶ場合がある。例:「脳漿が飛び散る」
これらも医学・解剖学用語ではない。