実質臓器
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
実質臓器とは、または固形臓器とは、臓器(内臓などの器官)のうち、内部が空洞になっておらず、その臓器の機能を果たしている場所が細胞や組織でびっしりと占められている臓器(器官)のこと。肝臓や腎臓など。これに対して、内部に大きな空洞がある器官を中空臓器(管腔臓器)という。胃、腸や子宮など。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 実質臓器 | じっしつぞうき |
実質器官 | じっしつきかん | ||
固形臓器 | こけいぞうき | ||
固形器官 | こけいきかん | ||
英語 | parenchymal organ * | パレンキマル・オーガン | |
parenchymatous organ * | パレンキマタス・オーガン | ||
solid organ ** | ソリッド・オーガン |
* | paranchymal, parenchymatous は、実質の意味 |
** | solid は固形の意味 |
臓器の中につまっている、その臓器の機能を果たす主要な部分を実質、そのすき間を埋める線維や結合組織でできて、血管や神経が通る部分などを支質(間質)という。実質と支質が占めている体積の割合は臓器によって違う。
肺は、内部には空気が多くスカスカの臓器だが、実質臓器である。小さな肺胞とそれにつながる細い気管支がびっしりつまっていて、これらが肺の機能を果たしている実質にあたる。