上腕三頭筋
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
上腕三頭筋とは、上腕の後面にある大きな筋で、おもに肘を伸ばす伸筋の働きをする。上腕の後面には上腕三頭筋だけがある。橈骨神経の支配を受ける筋。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 上腕三頭筋 | じょうわんさんとうきん |
英語 | triceps brachii (muscle) | トゥライセップス・ブレイキイ(・マッスル) | |
triceps muscle of arm | トゥライセップス・マッスル・オブ・アーム | ||
ラテン語 | musculus triceps brachii | ムスクルス・トゥリケプス・ブラキイ |
肘関節を伸ばす筋で、停止部位は尺骨の肘頭。上腕の後面を占めていて、筋頭は、三頭筋の名前の通りに3つ(長頭、外側頭、内側頭)に分かれている。表面にあるのが長頭と外側頭で、長頭が内側にあり、長頭の深層に内側頭がある。それぞれの起始は、長頭は肩甲骨の関節窩の下方(関節窩結節)で、外側頭と内側頭は上腕骨後面で、外側頭が上腕骨上部の外側寄りの場所、内側頭は下部の内側寄り。この境界は上腕骨の橈骨神経溝。
長頭だけが二関節筋で、肩関節の内転(上腕を体に引き寄せる動き)にも働く。