スフィンゴミエリン のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2008-10-04 (土) 17:09:47)
- 2 (2012-01-04 (水) 18:53:09)
スフィンゴミエリンとは、脂質の1グループの物質で、細胞膜などの脂質二重膜を構成している物質。名前の由来は、スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)に含まれていて、有髄神経線維のミエリン鞘(髄鞘)をつくっているミエリンの主成分であることから。リン酸を含んでいるので、リン脂質の一種でもある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | スフィンゴミエリン | スフィンゴミエリン |
英語 | sphingomyelin* | スフィンゴマイエリン |
* 脂質のグループ名と考えて単数形で使ったり、何種類かの物質を呼ぶ言い方なので、複数形で使ったり、いろいろ |
スフィンゴミエリンは、特定の構造を持っている何種類かの物質の総称で、共通点はセラミドにリン酸が結合し、その先に別の何かが結合した形の物質である。「何か」には、コリンやエタノールアミンなど。リン酸が入っているので、リン脂質に分類される。また、セラミドとは、スフィンゴシンに脂肪酸が結合したものである。スフィンゴシンが入っている脂質をスフィンゴ脂質というので、それにも該当する。また、スフィンゴシンとリン酸が両方入っているものをスフィンゴリン脂質というので、それにも該当する。ちなみに、スフィンゴリン脂質には、スフィンゴミエリンだけが含まれる。
スフィンゴミエリンには、リン酸と結合しているのがコリンかエタノールアミンのどちらか、スフィンゴシンと結合している脂肪酸が何か、などによって区別できる多くの種類の物質がある。