ミエリン
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ミエリンとは、細胞膜のような膜状の脂質の層(脂質二重膜)が、何層にも積み重なったもののこと。有髄神経線維のミエリン鞘がこの構造をもっている。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | ミエリン | ミエリン |
英語 | myelin | マイエリン |
神経線維を包むミエリン鞘(=髄鞘)は、シュワン細胞などの細胞膜が神経線維のまわりをぐるぐる巻きにして取り囲んだもの。その横断面をみると、バウムクーヘンのように細胞膜がぐるぐると取り巻いている。これが、ミエリンの構造である。
ミエリンを構成している物質は、普通の細胞膜などの脂質膜の構成成分と似ていて、リン脂質が主な構成成分。ただ、ミエリンでは、スフィンゴミエリンというリン脂質が非常に多いのが特徴。ほかには、コレステロールなどの脂質、糖脂質、リポ蛋白質など脂質膜を構成する成分や、これらと結合する蛋白質も含まれている。