殿部 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
殿部とは、尻(しり)のこと。骨盤の後面、腰部の下にある。左右が盛り上がっているのは、大殿筋など、骨盤と下肢の骨をつなぐ殿部の筋があることと、皮下脂肪が多いことによる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 殿部、臀部* | でんぶ |
一般 | 尻、臀 | しり | |
英語 | buttocks ** | バトックス | |
clunes ** | クルーニーズ | ||
ラテン語・英語 | nates ** | (ラ) ナテース (英)ネイティーズ | |
ラテン語 | regio glutealis | レギオ・グルテアリス |
* | 「臀」が本来の漢字。医学・解剖学ではこの字が難しいため、意味は違うが読み方が同じで似ている字「殿」を使う習慣がある。関連事項は、異体字 |
** | 複数形。左右の盛り上がりをセットで考えるので、ふつう複数で使われる |
大殿筋よりも深層に、神経や血管が骨盤内から殿部に出てくる場所がある(大坐骨孔)。ヒトでもっとも太い末梢神経である坐骨神経はここからでて大殿筋の奥を下に進み、大腿の後面にいく。