腋窩
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
腋窩とは、腕(上肢)の付け根の内側と胴体(体幹)との間にある場所のこと。「脇の下」という部位は、体の表面の部分を指すが、腋窩は「脇の下」の奥の体内の深い部分を指す。脇の下の意味で使うときは、腋窩部、腋下)などのことばを使う。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 腋窩 | えきか |
英語・ラテン語 | axilla | アクスィラ | |
英語 | axillary fossa | アクスィラリー・フォッサ | |
armpit * | アームピット | ||
ラテン語 | fossa axillaris | フォッサ・アクスィラリス |
腋窩とその周囲との境界は、骨や筋でできている。腋窩の外側の端は上腕骨で、内側は肋骨でできている胸郭、後方は肩甲骨、上方には肩関節や鎖骨である。筋では、前方には大胸筋、後方には肩甲骨よりも下には広背筋、大円筋、内側には肋骨を覆うように前鋸筋がある。
腋窩の内部には筋などがない。結合組織や脂肪などがある空間で、そこが上肢に向かう多数の血管や神経の通り道になっている。血管では腋窩動脈、腋窩静脈、神経では脊髄神経が作る腕神経叢が通る。また、リンパ節が多い(腋窩リンパ節)。