深層

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 深層とは、何かの構造を層に分けることができるとき、そのうちの表面から遠い(中心に近い)側の層のこと。対義語は浅層または表層

言語表記発音、読み方
日本語医学深層しんそう
英語deep layerディープ・イヤー
ラテン語lamina profundaラミナ・プロフンダ

 ここでいう「層」とは、その間にはっきりと区切り線がはいっているような場合でなくとも、もし、表面の近くと奥の方の2つの部分にわけて考えるなら、というような便宜的なときでも使う。また、そのとき話題になっている構造を基準として、それよりも表面側、それよりも奥側を相対的に指すときにも使う。

 関連する用語に、皮質髄質があるが、これは一つの臓器(器官)を表層(浅層)と深層に区分するときに使う言葉。

解剖学では、体の各部位ごとに浅層と深層を考えることがある。

  • 上肢下肢頚部などでは、立体的に配置されているたくさんのを浅層の筋と深層の筋にわけて考えることがある。
  • 体幹では、浅層には体壁胸壁腹壁)があり、その深層に内臓がある。

カテゴリー: 位置

 
 

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