母指球 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
母指球(ぼしきゅう)とは、掌(てのひら)の橈側(親指側)で、母指(親指)の付け根に位置する盛り上がりのことで、盛り上がりの内部には、母指と掌の橈側部を動かす筋がある。母指球にある筋は4つあり、これらをあわせて母指球筋と呼ぶ。
掌の尺側(小指側)にある盛り上がった部分は、小指球という。
母指球筋は、短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋の4つ。これら以外の「母指」のつく上肢の筋は、すべて筋腹が前腕にある長い筋である(短母指伸筋も、名前に「短」がつくが長い筋である)。