偽重層繊毛上皮 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

詳細は多列線毛上皮の項目にあります

 偽重層繊毛上皮とは、多列線毛上皮とも呼ばれ、粘膜などを構成する上皮の種類のひとつ。気道などにある上皮で、表面の細胞線毛(=繊毛)が生えている。

言語表記発音、読み方
日本語医学多列線毛上皮多列繊毛上皮*たれつせんもうじょうひ
偽重層線毛上皮偽重層繊毛上皮*,**ぎじゅうそうせんもうじょうひ
英語pseudostratified ciliated epithelium**シュード-ストゥティファイド・スィリイティッド・エピスィーリアム
* 「線毛」はcilia であり微小管 microtubule でその骨格を構成されており、線毛運動をする。気管、気管支で見られ、光学顕微鏡でも可視化できる。一方、「繊毛」は villi であり、アクチン繊維 actin filament/microfilament でその骨格を構成されており、小腸などの吸収面積を広げるための構造であり、線毛よりも細く小さいため光学顕微鏡では細部まで可視化できない。
** 「偽重層上皮」と「多列上皮」は同じ意味。日本語では多列上皮のほうをよく使うが、英語では 偽重層上皮 pseudostratified epithelium を使う。pseudo は「ニセの」、stratified は「重層」の意味。ciliated は線毛 cilia が生えている、の意

カテゴリー: 上皮組織 | 組織分類

 
 

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