球関節 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
球関節とは、関節の形による分類のひとつで、関節をつくる一方の骨の端の関節面の形が半球状に盛り上がり、もう一方はそれがぴったりはまるように丸くくぼんでいる関節。この関節の運動の方向には、関節の形からの制限がなく、360度自由な方向に動かせる(回すこともできる)。球関節は、運動の方向の軸が無数にある多軸性関節である。多軸性関節は、運動の種類による関節の分類。
半球状に盛り上がっている側の関節面を関節頭、くぼんでいる方の関節面を関節窩という。
球関節は、肩関節と股関節が該当するが、このうち、股関節は関節窩がより深いくぼみになっている臼状関節という。このため、股関節のほうが関節の動く範囲が狭い。肩関節の関節窩は浅いので、より広い角度の運動ができるが、脱臼もしやすい。