肩関節

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

肩甲上腕関節でこの項目を参照しています

 肩関節とは、にあって、肩甲骨上腕骨がつくっている関節。二の腕(上腕)の運動の支点になる関節。肩甲骨の外側にある関節窩(肩甲骨関節窩)という浅いくぼみに、上腕骨上腕骨頭という半球型のでっぱりがはまってつくるので、別名 肩甲上腕関節ともいう。

言語表記発音、読み方
日本語医学肩関節かたかんせつ、けんかんせつ
肩甲上腕関節けんこうじょうわんかんせつ
英語shoulder joint*ショウルダー・ジョイント
glenohumeral joint*,**リーノ-ヒュームラル・ジョイント
ラテン語articulatio glenohumeralis **アルティクラティオ・グレノフメラリス
* joint のかわりに articulation アーティキュイションも使う
** 肩甲上腕関節にあたる用語

 関節の形状と運動についての分類では、多軸性の球関節に分類される。球関節は運動の方向の制限が比較的ないため、上腕は肩関節を中心にして、3次元的な自由な運動ができる。肩関節の運動には屈曲伸展内転外転内旋外旋がある。

 肩関節は広範囲の動きが可能である。しかし、安定性が低いため脱臼しやすい関節である。上腕骨頭はおよそ1/3球であるが、関節窩は浅くて狭い。すなわち、上腕骨頭の方が大きく、関節窩の方が小さい(約3:1)。関節の適合性を補うため、

  1. 関節窩には関節唇が介在し、関節窩の深さを約2倍としている。
  2. 烏口肩峰靭帯、烏口突起肩峰からなるアーチ状の烏口肩峰アーチによって、脱臼しにくくする。

といった特徴がある。

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