筋紡錘 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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筋紡錘とは、骨格筋の内部にある感覚器で、その筋のその時の長さや、筋の長さの変化を感じる。筋紡錘で感じとる情報は、筋覚と呼ばれ、深部感覚(固有感覚、自己受容性感覚)などと呼ばれるものの一種である。
筋の中には、筋紡錘がいくつもある。ひとつの筋紡錘は、ふつうの筋線維よりも細くて短い骨格筋線維が数本集まってできていて、これがコラーゲン線維などの結合組織の被膜で包まれて、周囲の(ふつうの)筋線維から分けられている。筋紡錘の内部の筋線維を、錘内筋という。筋紡錘には、感覚性の神経線維と運動性の神経線維が来ていて、感覚性の神経は筋覚を中枢神経に伝える。運動性の神経は、γ(ガンマ)運動ニューロンと呼ばれ、その役割は筋紡錘が正しい感覚を得られるように、錘内筋線維の長さ、そのときの筋の長さにあわせて調節する。