コラーゲン線維
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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コラーゲン線維とは、体をささえ、強度をもたせるための、結合組織の重要な構成成分で、細胞から分泌された蛋白質であるコラーゲン分子が多数集まって太いひも(線維)状になったもの。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | コラーゲン線維 コラーゲン繊維* | コラーゲンせんい |
膠原線維、膠原繊維*,** | こうげんせんい | ||
英語 | collagenous fiber | コラジェナス・ファイバー | |
collagen fiber | コラジェン・ファイバー |
コラーゲン蛋白質は、体内で多くの種類がある。そのうちの多くは、規則的に配列したコラーゲン細線維をつくる。コラーゲンの種類によっては、コラーゲン細線維がさらに無数に集まってより太い強大なコラーゲン線維をつくっている。その太さは数マイクロメートル(µm)~20 µm ほどあるので、普通の顕微鏡でも見えるぐらいの大きさである。コラーゲン線維の主成分はI型コラーゲンなど。
体内でコラーゲン線維のある場所 †
腱、靭帯、皮膚の真皮や皮下組織などの多くの結合組織。また、筋膜、骨膜、血管の外膜、脳の周囲の髄膜(とくに硬膜)をはじめとして臓器の表面を覆って守っている被膜や外膜にはたいていコラーゲン線維が大量に含まれている。