筋紡錘 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2012-11-20 (火) 22:17:38)
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筋紡錘とは、骨格筋の内部にある感覚器で、その筋のその時の長さや、筋の長さの変化を感じる。筋紡錘で感じとる情報は、筋覚と呼ばれ、深部感覚(固有感覚、自己受容性感覚)などと呼ばれるものの一種である。
筋の中には、筋紡錘がいくつもある。ひとつの筋紡錘は、骨格筋線維が数本集まってできているが、この筋線維はふつうの筋線維よりも細くて短い特徴的な筋線維で、錘内筋(錘内筋線維)という。これがコラーゲン線維などの結合組織の被膜で包まれて、周囲の(ふつうの)筋線維から分けられている。
筋紡錘には、感覚性の神経線維と運動性の神経線維が来ていて、感覚性の神経は筋覚(その筋の長さとその変化の情報)を中枢神経系に伝える。運動性の神経は、γ(ガンマ)運動ニューロンと呼ばれ、その役割は筋紡錘が正しい感覚を得られるように、筋の長さの変化にあわせて、錘内筋線維の長さを調節することである。