リボソーム
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
リボソームとは、または リボゾームとは、または、ライボソームとは、細胞小器官のひとつで、メッセンジャーRNAが翻訳されて、蛋白質(ペプチド)が合成される場所。1コの大きさは20×30 nm(ナノメートル)のつぶ状をしていて、RNAといろいろな蛋白質の集まった複合体である。リボソームを作っているRNAはリボソームRNAという種類で、メッセンジャーRNAからペプチドがつくられるときの補助をする。
用語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | リボソーム、リボゾーム、ライボソーム | |
英語 | ribosome | ライボソーム |
細胞内では細胞質にある。リボソームが細胞質内にただ散らばっているタイプ(遊離リボソーム)と、小胞体の表面にくっついて、粗面小胞体を作っているタイプがある。遊離リボソームでは、細胞質内で使われる蛋白質が合成され、粗面小胞体では、細胞外に分泌される蛋白質や細胞膜などの膜に埋め込まれる蛋白質が合成される。