分泌
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
分泌とは、生きている細胞や器官がもっている働きのひとつで、細胞の一部であった物質を細胞からその外側に送り出すこと。分泌されるもののことを分泌物という。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 分泌 | ぶんぴつ、ぶんぴ |
英語 | secretion | スィクリーション | |
形容 | secretory* | スィクリートゥリィ |
* 「分泌性の~」の意味。ちなみに「秘書」は secretary セクレタリィ。スペルもイントネーションも違う |
分泌とは、その細胞が分泌物を細胞の外に放出するところだけでなく、その前の段階も全部含んで呼ぶことが多い。つまり、細胞が分泌物を細胞内で合成する過程や、細胞外からその物質や原料の物質などを取り込んだり、といった準備の段階までを広く含んで考える。
分泌の例としては、唾液腺から唾液が口の中(口腔)に出されることや、甲状腺や副腎といった器官からホルモンが血液中に出されるなどが該当する。こういった特徴的な分泌物を分泌することを主な働きにしている器官あるいは細胞の集まりのことを腺(分泌腺)という。
分泌の形式 †
分泌現象は、細胞や分泌物によって千差万別で、分泌する方式によって分けて考える。
カテゴリー: 腺 | 分泌