子宮腺
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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子宮腺とは、または子宮内膜腺とは、子宮の内側の粘膜(=子宮内膜)にびっしりと並ぶ腺のこと。グリコーゲンを含んだ粘液を分泌する。この分泌物で子宮内膜の表面を覆い、胚(受精卵が細胞分裂のはじまったもの)が子宮内膜にくっついて(=着床)、発育をはじめるのを助ける。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 子宮腺 | しきゅうせん |
子宮内膜腺 | しきゅうないまくせん | ||
英語 | uterine glands(s) | ユーテライン・グランド(グランズ) | |
endometrial gland(s) | エンドミートゥリアル・グランド(グランズ) | ||
ラテン語 | 複数 | glandulae uterinae | グランドゥラエ・ウテリナエ |
子宮腺は、枝分かれのほとんどない管状の腺(単一管状腺)で、腺の壁は、粘液分泌性の細胞が並んでつくられる単層円柱上皮でできている。腺の入口は子宮の内腔に面した上皮につながっていて、一番奥は子宮内膜の深部までのびる。
子宮内膜は月経のときにはがれるが、子宮腺もその時にちぎれて流れてしまう。月経後の子宮内膜の増殖期に、新たに子宮内膜の上皮が分裂して子宮腺がつくられていく。子宮腺からの分泌は、子宮内膜の分泌期に多くなり、着床に備える。