室間孔

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

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 室間孔とは、または、モンロー孔とは、脳内の空洞である脳室のうち、左右の側脳室第3脳室とをつなぐ穴のこと。第3脳室の左右に左右1対ある。

言語表記発音、読み方
日本語医学室間孔しつかんこう
モンロー孔 *モンローこう
英語interventricular foramenインターヴェントゥキュラー・フォレイメン
Monro foramen, Monro's foramen *モンー・フォレイメン、モンーズ・フォレイメン
ラテン語foramen interventriculareフォラーメン・インテルウェントゥリクラーレ
* モンローは、スコットランドの解剖学者、生物学者のアレクサンダー・モンローII世(Alexander Monro Secundus)から。

 室間孔は、側脳室第3脳室の間をつなぐ小さな穴。第3脳室と側脳室とは、第3脳室の前端付近と、側脳室の前角のところがくっついていて、そこに室間孔が開いている。その場所は、第3脳室左右には間脳視床があるが、視床の前端のあたり。

 脳室内には脳脊髄液が流れているが、側脳室と第3脳室の脳脊髄液はここで通じている。側脳室や第3脳室では、脳室の内側の壁の一部には、脳脊髄液をつくる脈絡叢があるが、側脳室と第3脳室の脈絡叢は室間孔でつながっている。

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