毛様体

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 毛様体とは、眼球の内部にある構造の名前。眼球の内部にある水晶体(レンズ)を取り巻く位置の眼球の壁の内側が、線状に盛り上がって輪を作っている。ここを眼球の内側の壁を拡大して見ると、表面がもじゃもじゃして毛が生えているようになっていることからこう呼ばれる。いくつかのはたらきがある。

言語表記発音、読み方
日本語医学毛様体もうようたい
英語ciliary bodyスィリアリー・ディ
ラテン語corpus ciliare(ラテン語読み)コルプス・キリアーレ
(英語読み)ーパス・スィリーレ

 水晶体は、毛様体にたくさんのひも(毛様体小帯)でつなぎとめられ、周囲から引っ張られている。水晶体は、このため通常時には平べったくなっている。毛様体にある筋肉(=毛様体筋)が収縮すると、水晶体を引っ張る力を弱めるので、水晶体が丸くなる。これは、近くを見るときにはたらく。

 毛様体の表面を覆っている、毛様体上皮細胞は、眼球内を満たす液体(=眼房水)を分泌する細胞でもある。

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