組織
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
組織とは、生物の体をつくる基本単位のひとつで、決まった種類の細胞が、決まった集まり方、並び方をしてできているまとまりのこと。動物の体では、器官(臓器、内臓)をつくる材料となる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 組織 | そしき |
英語 | tissue | ティシュー |
組織は、どういう細胞がどのような並び方・集まり方をしているかによって分類されていて、動物の体では、基本的な4つの組織に分けられる。たとえば、細胞が平面的にシート状にぴったりとくっついて並ぶ上皮組織や、収縮して力を出す筋細胞が集まってできる筋組織などあり、みな別の機能を受け持つまとまりである。体の中の器官はみな、何種類かの組織がうまく組み合わさってできている。
基本的な組織の分類 †
それぞれがさらに多くのタイプに分けられる。
- 上皮組織
- 細胞が密着し、平面的なシートや立体的なかたまりをつくる
- 神経組織
- 細胞の興奮を伝えることができる神経細胞のネットワークをつくる
- 筋組織
- 収縮して力を出す筋細胞が集まってつくる
- 結合組織
- 上の3種類以外の組織。ひとことでいうと、細胞と細胞がつくった大量の物質でできているが、硬さ、弾力性、柔軟性など非常にバラエティーに富む
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