ゴルジ装置 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 ゴルジ装置とは、または、ゴルジ体とは、真核細胞細胞質にある細胞小器官のひとつで、その細胞で新しく作られたタンパク質ペプチド)を受け取って、などを付けて完成させたり、できたタンパク質を細胞の決まった場所に送り出したり、分泌顆粒に詰めて分泌の準備をしたりする場所。ゴルジ複合体ともいう。

 ゴルジ装置は、細胞膜と同じ材質のでできた平たい袋が何枚もきちんと並んだ形をしている(ゴルジ層板)。電子顕微鏡細胞の断面を見ると、細胞質内にたくさん見られるが、細胞内を立体的に考えると、それらのゴルジ装置の断面は結構つながっていて、細胞のと、そのまわりにある粗面小胞体をさらに外側から覆うような、ゆるく編んだ目の粗いカゴのような形になっているという。

 袋状の膜であるゴルジ層板の配列には向きがあり、一方の端をシス側、反対側をトランス側という。ゴルジ装置のシス側は粗面小胞体がある側にあり、粗面小胞体で作られたペプチドが入ってくる入口。反対側のトランス側が出口で、できたタンパク質などが出てくる。

 
 

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