視床 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 視床とは、大脳の内部の中心付近にある、直径数 cm の卵円形の灰白質(=神経細胞体が多いところ)。たくさんの神経核が集まった複合体で、それぞれが違う機能をもっているので、視床全体としてみれば様々な機能をになっている。たいていが、大脳皮質に情報が出入りするときの中継をしている。

 大脳の中心付近は間脳である。視床も間脳に含まれる。間脳の左右をわけるように第3脳室があるが、第3脳室に接してすぐ外側に視床がある。視床の下方には、同じく間脳に属する視床下部がある。視床下部は視床の一部ではない。視床の外側には内包が通る。

 視床の機能のひとつは、感覚の中継である。皮膚知覚視覚聴覚など(嗅覚以外)の感覚の情報は、大脳皮質に送られる直前に視床の神経核で中継される。視覚を後頭葉の視覚中枢に中継する外側膝状体核、聴覚を側頭葉聴覚中枢へ中継する内側膝状体核なども視床の神経核である。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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