嗅上皮 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 嗅上皮とは、においを感じる上皮の意味で、鼻(鼻腔)の奥にある。嗅上皮にあるにおいを感じる細胞は、嗅細胞という。

 上皮とは、体の中の境界面をつくる細胞層。鼻腔では、鼻腔の内側を覆う鼻粘膜の表面にあるのが、鼻粘膜上皮。鼻粘膜には、においを感じる機能のある鼻粘膜嗅部と空気のとおりみちの意味しかない鼻粘膜呼吸部がある。鼻粘膜嗅部の上皮が嗅上皮と呼ばれる。

 嗅上皮のある鼻粘膜嗅部鼻腔の天井にあたる一番高いところにある。この場所は、篩骨をはさんでのある頭蓋腔に接している。においを脳に伝える嗅神経は嗅上皮からはじまる。嗅上皮にある嗅細胞は、においを感じる細胞だが神経細胞でもあり、この細胞から伸びる神経線維が嗅神経をつくり脳(大脳嗅球)につながる。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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