神経核 のバックアップ(No.3)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 神経核とは、中枢神経系脊髄)のなかにある灰白質神経細胞体が集まった場所)で、とくにかたまり状(あるいは島状)に集まっている場所のこと。

言語表記発音、読み方
日本語医学神経核しんけいかく
英語・ラテン語nucleus(英語読み)ークリアス
(ラテン語読み)ヌクレウス

 中枢神経の内部には、神経細胞が無数につまっているが、神経細胞の神経細胞体はどこにでもあるわけではなく、決まった場所にかたまって存在する。この場所を灰白質という。灰白質は、大脳皮質小脳皮質などのように、脳の表面に薄く層を作って存在する場合もあるが、脳の内部にかたまり状に集まっていることもある。この神経細胞体が集まったものが神経核である。

 中枢神経の中で、神経核のある場所は決まっていて、神経核にはみな名前が付けられている。また、ひとつの神経核をつくっている神経細胞体は、同じような機能を担う神経細胞であることが多いので、神経核ごとにどのような機能を担っているのか、というのも決まっている。

 1つ1つの神経細胞には、があるが、これは通常の細胞の核であり、神経細胞の核だからといって、神経核とはいわない。細胞の核をそれ以外の核と間違わないようにするため、細胞核という。

神経核の例

カテゴリー: 神経系 | 中枢神経系 | 一般構造

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。