アドレナリン のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 アドレナリンは、副腎髄質から分泌されるホルモンで、一部のニューロン神経伝達物質でもある。エピネフリンとも呼ばれる。副腎髄質から分泌されるアドレナリンの作用は、心拍数を上昇させる、瞳孔を開く、消化機能を抑制するなどである。

 チロシンというアミノ酸を材料として作られるのでアミノ酸誘導体、モノアミンなどに分類される低分子化合物で、水溶性である。細胞内でチロシンからアドレナリンがつくられる化学変化では、まずドーパミンがつくられ、それがノルアドレナリンになったあと、アドレナリンがつくられる。ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンはみなカテコール基という構造を持っているのでカテコールアミン(=カテコラミン)に分類される。

 副腎髄質からは、アドレナリン、ノルアドレナリンの両方が分泌されるが、アドレナリンを分泌する細胞が全体の80%でノルアドレナリンを分泌する細胞が残りの20%。

 神経伝達物質としてアドレナリンをもっているニューロンを、アドレナリン作動性ニューロン、ノルアドレナリンをつかっているニューロンをノルアドレナリン作動性ニューロンという。中枢神経系には、アドレナリン作動性ニューロン、ノルアドレナリン作動性ニューロンのどちらもある。末梢神経系では、交感神経節後ニューロンが主としてノルアドレナリン作動性。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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