尿細管 のバックアップ(No.3)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
尿細管とは、腎臓の中に無数にある細い管のこと。血液から濾過された最初の尿(原尿)は、尿細管の中を通過する間に、体に必要な物質が再吸収され、濃縮されて尿になる。尿細管は腎小体から始まり、最後は集合管から腎杯に流れ込むまでを指す。その間はいくつかの部分に分けることができる。腎小体につながる最初の部分が近位尿細管、ヘンレのループ(中間尿細管)を経て、その後が遠位尿細管になり、これがたくさん合流して集合管になる。これらの細い管をすべて含む言い方。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 尿細管 | にょうさいかん |
細尿管 | さいにょうかん | ||
一般 | 腎細管 | じんさいかん | |
英語 | uriniferous tubule | ユーリニフェラス・テューブル | |
renal tubule | リーナル・テューブル |
尿細管の前半である近位尿細管、中間尿細管、遠位尿細管は枝分かれのない1本道で、尿を作り出す単位として、腎単位(ネフロン)と呼ばれる部分。集合管では多数のネフロンからの尿が集められる。
尿細管のうち、近位尿細管と遠位尿細管は主に腎皮質にあるが、中間尿細管では腎髄質を通り、集合管は皮質からじはじまり髄質へと進む。