水平断 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 水平断とは、体を水平方向に切る断面の取り方の向きのこと。立っている人体(=解剖学的正位)に対して考えるのが普通で、その場合、水平断は体の横断と同じ意味になり、体を上下に分けるような断面の向き。水平断で得られる断面を、水平面(水平断面)という。

言語表記発音、読み方
日本語医学水平断すいへいだん
英語Horizontal section *ホリンタル・クション

 水平断は、CTMRIなどの断層像でよく使う断面の向き。断面を取る位置を変えると、少しずつずれた水平面を無数につくることができる。

 水平断は、体全体の断面、とくに頭部体幹(=胴体)の断面を考えるときによく使う。取り出した臓器や、上肢下肢などでは、その構造の長い向き(長軸)に直交する向きの断面=「横断」という言い方を使う。取り出した臓器に対して「水平断」を使うのは、(特に大脳間脳)のとき。

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