体幹
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
体幹とは、「体の幹(みき)にあたるところ」つまり胴体のこと。頭と首(頭頚部)と手足(上肢、下肢)を除いた部分。上肢と下肢をあわせたものを、体肢という。ただし、頭と首(頭頚部)は体幹に含める場合もある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 体幹 | たいかん |
一般 | 胴 | どう | |
英語 | trunk | トゥランク | |
ラテン語 | truncus | トゥルンクス |
体幹は背骨(脊柱)で支えられ、内部には内臓がある。内臓は背骨につながる骨格や内臓を囲む筋肉の壁で守られている。内臓を守る骨格や筋肉の壁のことを体壁と呼ぶ。内臓のある場所は胸部と腹部に分けることができ、胸部にある内臓を胸部内臓、腹部にあるに内臓を腹部内臓という。胸部の体壁を胸壁、腹部の体壁を腹壁という。
胸部と腹部は内臓のある場所としての呼び方以外にも、体幹を前から見たときの体の部位の名前としても使われる。体幹を後ろからみたときの場所の名前は、上から順に、背部と腰部、殿部である。