盲腸 のバックアップ(No.2)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 盲腸とは、消化管大腸の一部で、小腸と大腸のつなぎ目付近にある短い部分。小腸は大腸のもっとも端につながっているのではなく、端から少し離れたところにつながる。大腸の端にある短い行き止まりの部分(5 cm 程度)が盲腸である。

言語表記発音、読み方
日本語医学盲腸 *もうちょう
英語cecum *スィーカム
* 盲腸の「盲」、cecum は行き止まりの意味。盲端。

 小腸大腸につながる部位には回盲弁がある。つまり、盲腸は大腸の端から回盲弁まで、その先は結腸のうちの上行結腸である。盲腸の構造は上行結腸に似ている。上行結腸が後腹壁にくっついて、前方からだけ腹膜に覆われる後腹膜器官なのに対し、盲腸は全体を腹膜で覆われた腹膜内器官である。

 盲腸の先端付近には小さな虫垂がつながっている。病気の「盲腸」のときに取るのは盲腸ではなく虫垂。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
 どのページにでも自由にリンクしてください。でも、このサイトの文を他の場所に転載(コピー・ペースト)しないでください(コピーした内容に間違いがあったとき、その間違いはその後このサイト上では誰かに修正されるかもしれませんが、あなたがコピーした先では間違ったまま残ってしまいます)。