ギャップ結合
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
ギャップ結合とは、となりあう2つの細胞の間につくられる細胞間結合のひとつ。ギャップ結合では2つの細胞の細胞膜に穴があり、イオンなどの低分子が2つの細胞間で自由に通れるようになっている。ギャップ結合がつくられた細胞どうしでは、どちらかの細胞で起こった細胞内のイオンの変化がもう1つの細胞にも自動的に伝わるので、2つの細胞は情報伝達の上ではあたかも1つの細胞のようにはたらく。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | ギャップ結合 | ギャップけつごう |
英語 | gap junction | ギャップ・ジャンクション |
ギャップ結合は、細胞膜にコネキシンというタンパク質6コが輪になって並んで、中央に穴のあるコネクソンというタンパク質複合体からできている。電子顕微鏡で観察できる。
ギャップ結合を持つ細胞の例には、心筋細胞や平滑筋細胞がある。1個の筋細胞が興奮して収縮すると、その興奮が次々と隣の筋細胞へ伝わり,筋全体が収縮することができる。