心筋
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
心筋とは、筋肉を作っている筋組織の種類のひとつで、心臓の壁を作っている筋のタイプのこと。筋組織の分類については、筋組織にある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 心筋 | しんきん |
英語 | cardiac muscle | カーディアック・マッスル | |
heart muscle | ハート・マッスル |
骨格筋と心筋との違い †
横紋筋なので、筋細胞(=筋組織)の細胞質には、微細な縞模様(横紋)がみえる。この点では、体の運動のための骨格筋と同じで、内臓などにある平滑筋とは異なる。ただし、骨格筋と心筋では、1つ1つの筋細胞の大きさ、筋細胞どうしのつながり方がまったく異なっている。骨格筋では、多くの細胞が縦に並んで細胞融合して、縦方向に極端に細長く、巨大な筋細胞(=筋線維)をつくる。一方、心筋では、そのように細胞が融合することはない。1つ1つの細胞どうしは、細胞間接着によって、収縮したときに、お互いに引っ張り合えるようになっている。細胞間を収縮の刺激が伝わるときは、細胞間にあるギャップ結合を通して電気的な興奮が伝わる。心筋細胞間が結合している場所は、顕微鏡ですじ状に
心筋は、骨格筋とは違い、自分の意思で動かすことができない(=不随意筋)。
心筋の種類 †