平滑筋

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

関連する説明は、筋組織の項目にもあります

内臓筋でこの項目を参照しています

 平滑筋とは、筋肉をつくっている筋組織の種類のうちのひとつ。「平滑」というのは、「模様がない」という意味で、顕微鏡で筋線維の縦断面を観察したときに、このタイプの筋線維(=筋細胞)には「横紋」(横方向のしましま)が見られないことから。横紋があるタイプの筋組織を横紋筋という。

言語表記発音、読み方
日本語医学平滑筋へいかつきん
内臓筋ないぞうきん
英語smooth muscle*ース・ッスル
visceral muscle**ヴィセラル・ッスル
* 平滑筋に対応
** 内臓筋に対応

 横紋筋の横紋は、筋細胞内のサルコメアがきちんと列を成して並んでいると見える。

平滑筋の例

 非常に多くの内臓に普通に含まれている。特に管状、袋状の形をしたものの壁には、平滑筋が層をつくっているものがよくある。たとえば。子宮の壁、血管尿管精管卵管などには平滑筋の層がある。また、皮膚の根元(毛包)にあって鳥肌をたたせる筋(立毛筋)も平滑筋である。

関連する言葉

  • 内臓筋 - 内臓にある筋、つまり平滑筋のこと。
  • 不随意筋 - 平滑筋はたいていみな自律神経によって調節され、意識的に運動を起こすことはできないので、不随意筋である。他に心筋も不随意筋である。

カテゴリー: 組織分類 | 筋組織

 
 

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