プルキンエ細胞
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
プルキンエ細胞とは、小脳にある神経細胞の名前。神経細胞には大型の細胞が多いが、そのなかでもきわだって大きく特徴的な形をした細胞。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | プルキンエ細胞* | プルキンエさいぼう |
英語 | Purkinje cell* | パーキンジェ・セル |
* プルキンエ Purkinje は人名から。ヤン・エヴァンゲリスタ・プルキンエ(プルキニェ)は、ボヘミア王国(いまのチェコ)の解剖学者で実験生理学者。19世紀前半に活躍した人(1787~1869)。Purkinje はドイツ語のつづり |
小脳皮質の分子層と顆粒層との間にはさまるように1層にたくさん並んでいて、プルキンエ細胞層といううすい層をつくっている。
細胞の向きは決っており、分子層の方向によく枝分かれして発達した樹状突起を広げ、顆粒層の方向に1本の軸索をのばす。この軸索は顆粒層を通りすぎ、小脳髄質にある小脳核にまで到達する。分子層の神経細胞から情報を受取り、それを小脳の情報の出口にあたる小脳核に伝える。