幽門
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
幽門とは、胃の一部の名前で、十二指腸とつながる胃の出口のこと。また胃の中で幽門の近くの場所のことを幽門部という。これに対し、食道と胃の境界(胃の入口)は噴門と呼ばれる。噴門の付近の胃を噴門部という。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 幽門 * | ゆうもん |
英語・ラテン語 | pylorus | (英語読み)パイロラス (ラテン語読み)ピュロルス |
* | 「幽門」という言葉のもとの意味は、くだ状の構造の途中で、筋肉などの力で管を閉じられるようになっている部分のこと |
十二指腸との境目には、幽門括約筋という括約筋がある。これは胃の壁の筋層がとくに厚くなってできているもので、胃の内容物を胃の中にとどめるのに役立つ。