大泉門
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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大泉門とは、胎児から乳児の頭のてっぺん(頭頂)やや前方にある骨のない菱形の部分のこと。前頭骨と頭頂骨に囲まれた部分で、成長とともに周囲から骨が広がってきてふさがってなくなる。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 大泉門 | だいせんもん |
一般 | ひよめき* | ひよめき | |
英語 | anterior fontanelle | アンティリアー・フォンタネル | |
ラテン語 | fonticulus antrior | フォンティクルス・アンテリオール |
骨のない部分は、やわらかい膜状の結合組織でおおわれているので、指で触るとへこむのがわかる。このような場所は、大泉門の他に、頭頂骨と後頭骨の間にある小泉門などいくつかある。頭蓋泉門(泉門)という。
胎児、新生児の前頭骨は、左右2つに分かれている。大泉門は、左右の前頭骨と左右の頭頂骨の、あわせて4つの骨の中心に空いているすきまである。また、この場所は、前頭縫合(左右の前頭骨の間の結合)、冠状縫合(前頭骨の後縁と頭頂骨の前縁の間の結合)、矢状縫合(左右の頭頂骨の間の絵結合)の交わる場所でもある。