大脳原皮質
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
原皮質でこの項目を参照しています
大脳原皮質とは、または原皮質とは、大脳皮質(大脳の表面を占める薄い層)の一部の名前で、大脳皮質のうち、古皮質とならんで、ヒトから遠い動物にも存在する、系統的に古い部分。ヒトの大脳皮質の大部分を占めるのは新皮質。
* | 原皮質の「原」は、archi- の訳で、はじまりの、紀元の、原初の意味 |
原皮質に含まれる大脳皮質は、大脳の底面~内側面などに面している海馬や、左右の大脳半球の間の大脳縦裂の最も奥にある脳梁の周辺の皮質など。
原皮質は大脳皮質の一種なので、大脳の表面に面している。しかし、原皮質のある場所は脳の外側からは通常は見えない隠れた位置にある。
古皮質と原皮質をあわせて、不等皮質(異皮質)と呼ぶ。これらの場所では神経細胞の配列は、大脳新皮質で見られるような6層の配列を示さない。