挙上
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
挙上とは、運動の方向を説明する言葉のひとつで、対象となるからだの部分を上方(立っているときの頭方)に移動させる(引き上げる)運動のこと。反対の向きの運動は下制。挙上の運動をおこなう筋を、「~挙筋」という名前で呼ぶことがある(全部そういう名前になっているわけではない)。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 挙上 | きょじょう |
英語 | elevation | エレヴェイション |
たとえば、肩甲骨の運動では、僧帽筋や肩甲挙筋などの働きで肩甲骨が上方に動く運動は挙上。また、肩関節を中心として上腕を振り上げる運動は挙上だが、その向きによって別の呼び方もある。上腕を体から前に挙上する運動は屈曲ともいえるし、後ろに挙上する運動は伸展でもあり、体の横方向に挙上する運動は外転という呼び方もあったりする。