末節
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
末節とは、指の指節(=指の関節と関節の間の部分)のひとつで、指の一番先端から、1つ目の関節(=遠位指節間関節、DIP関節)までの部分のこと。末節は、手の指(手指)と足の指(足指)すべてにある。ここには、末節骨が中に入っていて、爪がある。
- 遠位指節間関節は、一般にいう、指の第1関節のこと |
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 末節 | まっせつ |
遠位指節 | えんいしせつ | ||
英語 | distal phalanx | ディスタル・ファランクス(フェイランクス) | |
ラテン語 | phalanx distalis | プファランクス・ディスタリス |
- 英語、ラテン語では末節の中にある骨(末節骨)も、末節と同じ呼び方をするので注意 - 指節を番号で呼ぶ呼び方もあるが、親指と他の指で番号が異なる(指節の数が親指では1つ少ないため)のと、指の番号の数字と混同しやすいので避けたほうがよい |
親指以外の指では、指の途中に関節が2つ(遠位指節間関節と近位指節間関節)あるので、指節は3つあり、指の先端から順に、末節、中節、基節という名前がついている。親指では関節がひとつ(指節間関節)なので指節は2つ、それらは末節と基節と呼び、親指には中節がない。
番号で呼ぶ別名 †
親指と他の指とでは番号が異なる。また、末節を番号で呼ぶ言い方は、指の番号と混乱しやすいので、自分で使うには、あまりおすすめでない。詳細は基節骨の項目などに。
- 母指(親指)以外の指の末節
言語 表記 発音、読み方 日本語 医学 第3指節、第三指節 だい3しせつ 英語 third phalanx サード・ファランクス(フェイランクス) ラテン語 phalanx tertia プファランクス・テルティア
- 英語、ラテン語では末節の中にある骨(末節骨)も、末節と同じ呼び方をするので注意 |
- 母指の末節
言語 表記 発音、読み方 日本語 医学 第2指節、第二指節 だい2しせつ 英語 second phalanx セカンド・ファランクス(フェイランクス) ラテン語 phalanx secunda プファランクス・セクンダ
- 英語、ラテン語では末節の中にある骨(末節骨)も、末節と同じ呼び方をするので注意 |