解剖学的肢位
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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解剖学的肢位とは、解剖学的正位ともいい、体位(肢位、体の姿勢のこと)のうち、立位(立っている姿勢)のひとつで、体の各部の向きを説明するために使う「解剖学での基準の姿勢」のこと。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 解剖学的肢位 | かいぼうがくてきしい |
解剖学的正位 | かいぼうがくてきせいい | ||
英語 | anatomical position | アナトミカル・ポジション | |
anatomical right position | アナトミカル・ライト・ポジション |
解剖学的肢位とは †
- 腰を伸ばして、まっすぐに立つ
- 顔はまっすぐ前に向ける
- 上肢(腕と手)は、体の左右にまっすぐ下ろす。ひじを伸ばし、手の親指が体の外側になるように、手のひらを体の前に向ける
- 下肢(あし)は、ひざを伸ばし、左右の足をそろえる
という姿勢のこと。
解剖学で、方向や向き、位置関係などを説明するときには、特に条件が示されないときには、体がこの状態になっているのを前提として説明することになっている。
図:解剖学的肢位 *1 解剖学的肢位を取った人体。左から、前、左側、後ろから見たところ |
*1 Source: BodyParts3D, © ライフサイエンス統合データベースセンター licensed under CC表示 継承2.1 日本