軟骨

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 軟骨とは、体を支える硬い構造のひとつで、よりも柔らかくて弾力性があるのが特徴。耳(=耳介)や鼻などの骨組みをつくったり、関節で骨どうしが接してこすれあう部分を裏打ちして、衝撃を和らげるクッションの働きをしたりする。

言語表記発音、読み方
日本語医学軟骨なんこつ
英語cartilageーティレッジ
ラテン語連結chondr(o)- *コンドロ~
* 例えば、軟骨細胞は chondrocyte ンドロサイト、コンドロイチン硫酸は、軟骨基質の主成分のひとつ

 軟骨は、結合組織のひとつの軟骨組織からできている。軟骨組織は、軟骨基質の中に軟骨細胞が点在する組織。骨と違って、軟骨内には血管が通らないので、軟骨内に酸素や栄養分が届くには、軟骨の外側からじわじわと、軟骨を通って浸透するしかない。したがって、軟骨細胞は軟骨表面からある程度以上離れると生きていけず、そのため、軟骨の厚みはある程度以上にはなれない。これが、ほとんどの軟骨が平べったい理由である。詳細は、軟骨組織の項目を。

カテゴリー: 運動器系 | 骨格系 | 軟骨 | 結合組織

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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