膵管 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
膵管(すいかん)とは、膵臓で分泌された膵液を十二指腸まで運ぶ管。膵管の全体が膵臓の中を通っていて、膵臓を壊さないと見えない。はじめは膵臓の全体に分布する細い管であるが、それらが次第に合流し、最終的には、2本の太い管、主膵管と副膵管として集まって、それぞれが十二指腸につながる。
膵管の十二指腸への合流点は、Cの字型をした十二指腸の縦に走っている箇所(十二指腸曲)にあって、膵管の端が十二指腸の内側に少し飛び出して盛り上がっているので、十二指腸乳頭という。
2箇所のうちの1箇所(主膵管)では、十二指腸の近くで総胆管と合流して胆膵管となってから十二指腸に流れ込む(大十二指腸乳頭=ファーター乳頭)。