含気骨 のバックアップ(No.1)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 含気骨とは、の分類のひとつで、骨の内部に空気の入った空洞(含気腔)がある骨のこと。この空洞とは、骨髄のある場所、つまり骨の本当の内部のことではなく、骨の外側とつながっている穴、つまり骨がそういう形に大きくくぼんでいる部分があるということ。代表的な含気骨には、篩骨蝶形骨側頭骨などがある。

 含気骨のうち、前頭骨篩骨上顎骨蝶形骨は、どれも鼻腔を取り囲んでいるで、鼻腔とつながっている副鼻腔がこれらの骨に囲まれている。つまり、これらの含気骨の含気腔は副鼻腔である。前頭骨には前頭洞、篩骨には篩骨洞篩骨蜂巣)、上顎骨には上顎洞、蝶形骨には蝶形骨洞がある。また、側頭骨には、中耳の空洞(鼓室)とつながる乳突蜂巣乳突洞がある。蜂巣(ほうそう)とは、単一の大きな空洞でなく、ハチの巣のように、小さな穴がたくさん集まっている構造。

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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