咀嚼 のバックアップ(No.2)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
咀嚼とは、歯で食べ物を噛み砕く運動のこと。咀嚼筋というと、あごを動かして噛む動きを行う筋をまとめて呼ぶ言い方。
消化の一番最初の段階で、食べ物を口にいれてから飲み込む(嚥下)までに、歯で食べ物を噛んで細かくし、唾液と混ぜて飲み込みやすいかたまりにする働きがある。歯を噛み合わせるあごの運動がもっとも重要だが、食べ物を歯の場所にうまく送り込む唇、舌、口、あごの働きも大きい。ちょうど、餅つきのとき、杵を降りおろすだけでなく、タイミングに合わせて手に水をつけて餅を動かすのが必要なのと似ている。
嚼 の右側は旧字体だが、自分で書くときは、「口へん」に 爵 と書けば通じる。