実質
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
実質とは、内臓などの器官をつくっている構造のうち、その器官に特有の機能をはたしている主要な部分のこと。たとえば、腎臓なら腎小体や尿細管、集合管などをまとめて腎実質と呼び、肝臓なら肝細胞が並んで作る肝細胞索の部分を肝実質という。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
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日本語 | 医学 | 実質 | じっしつ |
英語 | parenchyma | パレンキマ |
実質のすき間などを埋めている、その器官の機能には直接関与しない部分を支質(間質)と呼ぶ。支質は、ふつう結合組織でできていて、構造を保つのにはたらく線維や、血管や神経が通ったりする。
実質や支質の区別は、内部が空洞になっていない器官についての用語。内部が空洞になっていない器官(内部が実質や支質が集まってできている器官)を実質臓器(実質臓器)という。内部に大きな空洞がある器官を中空臓器(管腔臓器)という。