掌屈 のバックアップ(No.4)

『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
 

 掌屈とは、手のひら(=手掌)のある側に関節を折り曲げる運動の向きのこと。手首の関節(手関節)の動きの向きについて説明する言葉。掌屈と反対の動きを背屈という。

言語表記発音、読み方
日本語医学掌屈しょうくつ
英語palmar flexionーマー・フクション

 ちなみに、足首については、掌屈は使わない。足の裏(=足底)側に曲げることを底屈という。

 掌屈の動きは、手関節にとっては本来、「屈曲」の動きと定義されているので、屈曲と呼んでもよい。しかし、手首を手のひら側に曲げる運動を「屈曲」と呼ぶと、反対の「手の甲の側に曲げる運動」を「伸展」と呼ぶことになる。しかし、手首を手の甲側に曲げたときも手と前腕が近づくため、屈曲の要素もあり、単純な「伸展」とはいいにくい。そこで、手首の運動は「屈曲」と「伸展」の他に、手掌の側に曲げる=「掌屈」と、手背の側に曲げる=「背屈」という名前で呼んでもいいことになっている。

カテゴリー: 運動 | 方向 | 上肢 |

 
 

<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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